通院や検査のために余分に時間を割かなければならない場合があります。検査と同様に診察も通常よりかなり時間が掛かります。これは、臨床検査データをより正確に得るためのものです。
治験のスケジュールや注意事項を守らなければなりません。被験者が、決められた用量を、決められた時間に、決められた用法で薬を服用しないと、正確なデータを得ることができないからです。
試験によってはプラセボ(外観、味は薬と同じでも有効成分は含まない偽薬)を飲む場合もあります。ご自身の疾患を対象とした新薬の効果を期待している方には残念ですが、自分が実薬かプラセボのどちらのグループに属するかを事前に知ることはできません。
担当の医師も同様です。これは、二重盲検試験といって、薬効の判定に先入観や心理的な影響が入るのを防いで、正確な臨床データを得るためには欠かせないものなのです。
試験によっては、自宅で正確に服薬をした証拠として、日誌や記録をつけなければならないケースがあります。また、一定期間入院して治験を行なう必要がある場合、自由に外出できませんので、退院時に筋力が落ちている場合があります。
稀ではありますが、医師が予測しない副作用を引き起こす可能性があります。それまでに健常な成人への試験を経てはいるものの、実際の患者さんに投与した場合については、臨床データが少ないため、予期しない副作用が発生する可能性はゼロではないのです。(※ 治験によって健康被害が発生した場合には補償を受け取ることができます。)